今日は小雨の中、京都国立博物館に、
あの「風神雷神図屏風」を観に行ってきました。
博物館なので、他にも興味のある展示物はいろいろあるのですが、
今日のメインはあくまでコレなので、順路を考えて、最後になるように
歩きます。どうしても見えてしまいそうな時は下を向いて通り過ぎます。(笑)
そうまでしてとっておいた屏風は、期待を裏切らず、凄いものでした。
説明にも、
貼りつめられた金箔は、描かれる物象の形を際立たせ、金自体が本然的にもっている装飾的効果として働いている。そればかりではなく、この屏風においては、金箔の部分は無限の奥行をもつある濃密な空間に変質しているのである。つまり、この金箔は、単なる装飾であることを越えて、無限空間のただなかに現れた鬼神を描くという表現意識を裏打ちするものとして、明確な存在理由をもっている。傑作と呼ばれるゆえんがここにある。
とあります。
つまり、横に長いという形を逆手にとって、大胆な構図を選んだ事により、
金箔の背景が、飾りとしてだけではなく、無限の空間にも見せている。
というスバラシイものなのです。
俵屋宗達さんは凄いひとだったのですね。
とても勉強になりました。